Kimono obi and Alphonse Mucha

河瀬満織物MUCHA


祇園祭「後祭(あとまつり)」とは?山鉾巡行や花傘巡行の見どころを紹介|京都の伝統文化を巡る夏の祭礼

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祇園祭り

祇園祭りのメインイベント

― 祇園祭の後祭りとは ―

京都の夏を代表する祭礼「祇園祭」は、毎年7月1日から31日まで約1か月にわたり、さまざまな神事や行事が執り行われる日本三大祭の一つです。千年以上の歴史を持ち、その壮大なスケールと伝統文化は、国内外から多くの人々を魅了しています。
7月24日に行われる「後祭(あとまつり)」は、11基の山鉾が巡行する山鉾巡行に加え、後祭ならではの花傘巡行が行われる特別な一日です。前祭とは異なる落ち着いた雰囲気の中で、京都が育んできた伝統文化や職人技をじっくりと感じることができます。
この記事では、祇園祭・後祭の歴史や見どころ、そして2026年の話題まで詳しくご紹介します。

日本三大祭り

祇園祭の前祭りと後祭について

祇園祭は、869年(貞観11年)に疫病退散を願って始まった八坂神社の祭礼です。長い歴史の中で京都の人々によって守り継がれ、日本を代表する祭礼へと発展しました。
現在は、7月17日に行われる前祭(さきまつり)と、7月24日の後祭(あとまつり)に分かれて山鉾巡行が実施されています。
もともとは前祭・後祭がそれぞれ行われていましたが、1966年から交通事情などを理由に合同巡行となりました。その後、2014年に約49年ぶりに後祭が復活し、本来の祇園祭の姿がよみがえりました。
前祭では23基、後祭では11基の山鉾が巡行します。後祭は比較的人出が落ち着いているため、一基ずつ山鉾をゆっくり鑑賞できることも魅力の一つです。

日本が誇る文化遺産

世界が認めた文化遺産|ユネスコ無形文化遺産「京都祇園祭の山鉾行事」

祇園祭の大きな魅力である「京都祇園祭の山鉾行事」は、2009年(平成21年)9月30日、ユネスコの「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」へ登録されました。
評価されたのは山鉾そのものだけではありません。
山鉾の組み立てや巡行、祇園囃子、豪華な懸装品の保存・修復、祭りを支える地域の人々の活動など、長い歴史の中で受け継がれてきた祭礼文化そのものが、人類共通の貴重な文化として認められました。
現在も京都の人々によって大切に受け継がれ、世界中から多くの観光客が訪れる祭りとなっています。

豪華絢爛な懸装品

西陣織と祇園祭り

山鉾を華やかに飾る幕地や装飾品の総称を「懸装品」と呼びます。懸装品の魅力は、京都の地場産業である西陣織はもちろん、かつてシルクロードや南蛮貿易を経て持ち込まれた世界最高峰の織物・美術品が集結している点にあります。東洋と西洋の最高峰の技術が、京都の町衆の手によって一つの祭の中に融合しています。

豪華な懸装品が彩る山鉾

「動く美術館」と称される山鉾巡行

祇園祭の山鉾は、「動く美術館」と称されるほど美しい装飾で知られています。
山鉾には、西陣織をはじめとする京都の染織技術や、中国・ペルシャ・ヨーロッパから伝わった貴重な裂地が用いられています。それらを大切に保存しながら現代へ受け継ぐ姿は、京都のものづくり文化そのものといえるでしょう。
橋弁慶山、北観音山、鯉山、大船鉾、鷹山など、それぞれの山鉾には異なる歴史や由来があり、巡行を見ながらその物語に触れることも後祭の楽しみです。

多くの人で綱を引く

見どころは「辻回し」と「山回し」

巡行では、交差点で披露される豪快な「辻回し」や「山回し」が大きな見どころです。
曳山は竹を敷き、水をかけながら方向転換する「辻回し」を行い、沿道から大きな歓声が上がります。一方、舁山は担ぎ手たちが息を合わせて山を回転させる「山回し」を披露します。
何トンもの山鉾を人の力だけで操る姿からは、京都の伝統と人々の結束を感じることができます。

舞妓さんが見られる花傘巡行

後祭だけで楽しめる「花傘巡行」

後祭ならではの見どころが花傘巡行です。
花傘巡行は、1966年に山鉾巡行が合同巡行となった際、後祭の賑わいを受け継ぐために始まりました。2014年に後祭が復活した現在も、後祭を象徴する行事として続いています。
色鮮やかな花傘を先頭に、子ども神輿や獅子舞、祇園囃子保存会などが京都の街を巡り、京都らしい情緒あふれる風景をつくり出します。

Type Something

四花街の舞妓さんが登場

2026年は四花街の芸妓・舞妓が60周年を彩る

2026年の花傘巡行は、60周年という記念すべき年を迎えました。
例年参加している祇園甲部と宮川町に加え、祇園東、先斗町も参加し、四花街の芸妓・舞妓がそろって巡行を彩りました。
艶やかな着物姿と優雅な所作は、多くの観光客を魅了し、子ども神輿や獅子舞とともに京都らしい華やかな夏の風景を演出しました。

京都の夏を告げる祇園祭り

祇園祭・後祭は京都文化が集う特別な一日

祇園祭・後祭は、豪華な山鉾巡行だけでなく、花傘巡行や芸妓・舞妓、祇園囃子など、京都が大切に育んできた伝統文化を一度に感じられる特別な祭礼です。
「動く美術館」と称される山鉾には、西陣織をはじめとする京都の織物文化や職人たちの技術が息づいています。その一つひとつには、長い歴史の中で受け継がれてきた美意識とものづくりへの想いが込められています。
河瀬満織物もまた、西陣織を未来へ受け継ぐ織元として、京都の伝統文化を国内外へ発信し続けています。
祇園祭を訪れる際には、壮大な山鉾巡行だけでなく、花傘巡行や山鉾を彩る織物にもぜひ注目してみてください。京都の夏には、世界が認めた文化と職人たちの技、そして人々の想いが今もなお息づいています。

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